第2回MeDi-B’AIシンポジウム「メディアとダイバーシティ――メディアに女たちの声は届いたのか?」開催のお知らせ

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2017年5月に結成された「メディア表現とダイバーシティを抜本的に検討する会(MeDi)」は、2020年には東京大学Beyond AI研究推進機構 B’AI Global Forumの下部組織となり、これまで6年間にわたって活動してきました。この度、「メディアとダイバーシティ——メディアに女たちの声は届いたのか?」と題して、この6年間の活動の成果を問い直すためにシンポジウムを開催することになりました。
ご関心のある方はぜひご参加ください。


  • 主催:メディア表現とダイバーシティを抜本的に検討する会(MeDi)
  • 共催:東京大学 Beyond AI研究推進機構 B’AI Global Forum
  • 日時:2023年11月25日(土)12:00~15:10(二部制)
  • 形式:対面のみ 
  • 会場:東京大学本郷キャンパス 情報学環・ダイワユビキタス学術研究館3階
       大和ハウス石橋信夫記念ホール
  • 言語:日本語
  • 参加方法:参加には事前申し込みが必要です。下記URLよりお申し込みください。
         https://onl.tw/KPtB1RB
        (定員100人/申込〆切 2023年11月20日(月))
  • お問い合わせ:medigender[a]gmail.com([a]を@に変更してください)

    ※定員を超えた場合は抽選とさせていただきます。ご了承ください。
    ※都合により、登壇者が変更になる場合がございます。


<プログラム>

12:00〜12:05  開会挨拶 (林香里 東京大学 理事・副学長)
12:05〜13:15  第1部 「メディアのジェンダーギャップ解消は進んでいるか?」

             浜田敬子(ジャーナリスト) ★モデレーター
             岸田花子(民放労連委員長)
             中谷弥生(株式会社TBSテレビ取締役)
             中村史郎(朝日新聞社代表取締役社長)
             林香里(東京大学理事・副学長)

         報告「国内外メディアの現状と取り組み」(白河桃子 相模女子大学大学院特任教授)
13:15〜13:40  休憩
13:40〜14:50  第2部 「デジタルメディアにおいていかにジェンダーが問題となるのか?」

             藤田結子(東京大学准教授) ★モデレーター
             李美淑(大妻女子大学准教授)「メディア文化における性差別と性暴力」
             河野真太郎(専修大学教授)「日本におけるポピュラー・ミソジニーの展開」
             板津木綿子(東京大学教授)「AIロボットのジェンダーをめぐるメディア表現」
14:50〜15:05  報告「MeDi活動の振り返りと今後の課題」
           小島慶子(エッセイスト); 治部れんげ(東京工業大学准教授)
15:05〜15:10  閉会挨拶 (田中東子 東京大学教授)


◎ 第一部 「メディアのジェンダーギャップ解消は進んでいるか?」

第一部「メディアのジェンダーギャップ解消は進んでいるか?」では、新聞やテレビといった伝統的なメディアに関わる方々にご登壇いただき、この間のジェンダーギャップ解消に向けた取り組み、メディア企業における組織的なダイバーシティ推進の状況や、推進していく上での課題についてお話を伺います。特に管理職や従業員の男女比率、ダイバーシティ推進の現状、意思決定層に女性が増えているなら、どのような変化が社内やメディアの内容に生じているのかなどについて、登壇者の皆様にお話しいただきます。


第一部 モデレーター

浜田 敬子(はまだ・けいこ)
ジャーナリスト/一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構代表理事/MeDiメンバー
1989年朝日新聞社入社。99年からAERA編集部。副編集長などを経て、2014年からAERA編集長。2017年3月末に朝日新聞社を退社後、世界12カ国で展開する経済オンラインメディアBusiness Insiderの日本版を統括編集長として立ち上げる。2020年末に退任し、フリーランスのジャーナリストに。2022年8月に一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構設立。2022年度ソーシャルジャーナリスト賞受賞。著書に『働く女子と罪悪感』(集英社)、『男性中心企業の終焉』(文春新書)他。


岸田 花子(きしだ・はなこ)
民放労連委員長/フジテレビ労働組合執行委員/フジテレビLIVE STUDIO 業務推進部長
1995年フジテレビ入社。カメラ、マスター、スタジオデスク、計画部、システムなどを経て現職。主に技術職を歴任し、放送や番組作り、業務の仕組みに関わることが多かった。現在は、報道局・情報局・スポーツ局といったフジテレビの生放送を支える部署の編集設備やCG設備やそこで働く人、費用の管理を行うLIVE STUDIO 業務推進部の部長。2009年から、フジテレビ労組執行委員、民放労連女性協議会常任委員を務め、フジテレビ労組委員長、書記長、民放労連女性協議長などを経て、2022年から民放労連委員長を担当。


中谷 弥生(なかたに・やよい)
株式会社TBSテレビ 取締役
1992年東京放送入社。朝の情報番組のAD・Dを経て、報道局政治部記者として自民党・官邸・野党などを取材。その後、事業局ライセンス事業部、編成局編成部、営業局営業推進センター長、メディアビジネス局長(CS・海外・映画アニメ等)、DXビジネス局長(配信・SNS)を経て、2022年6月より現職。TBSテレビ73年目で初めての女性役員。現在は営業、アニメ映画イベント等マネタイズ部門を担当。


中村 史郎(なかむら・しろう)
朝日新聞社 代表取締役社長 
1963年生まれ。東京大学卒。86年入社。2013年東京本社広告局長。15年パブリックエディター。16年ゼネラルエディター兼東京本社編成局長。18年ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長。19年執行役員 編集担当兼ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長。20年代表取締役副社長 コンテンツ統括/デジタル政策統括/バーティカルメディア事業担当。21年代表取締役社長(現職)。23年日本新聞協会会長。


林 香里(はやし・かおり)
東京大学理事・副学長/大学院情報学環教授/MeDi座長
ロイター通信東京支局記者、東京大学社会情報研究所助手、独バンベルク大学客員研究員(フンボルト財団)を経て、2004年より東京大学に勤務。社会情報学博士。2020年から東京大学Beyond AI研究推進機構「AIと社会」部門 B’AI Global Forumディレクター(2020-2022年)、朝日新聞論壇時評筆者(2021/4-2023/3)、2021年4月より、東京大学理事・副学長(国際・ダイバーシティ担当)。


報告「国内外メディアの現状と取り組み」

白河 桃子(しらかわ・とうこ)
相模女子大学大学院特任教授/MeDiメンバー

東京生まれ、私立雙葉学園、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。住友商事、リーマンブラザースなどを経て執筆活動に入る。2008年中央大学教授山田昌弘氏と『「婚活」時代』を上梓、婚活ブームの火付け役に。働き方改革、ダイバーシティ、女性活躍、ワークライフ・バランス、自律的キャリア形成、SDGsとダイバーシティ経営、ジェンダーなどをテーマとする。講演、テレビ出演多数。



◎ 第二部 「デジタルメディアにおいていかにジェンダーが問題となるのか?」

第二部「デジタルメディアにおいていかにジェンダーが問題となるのか?」では、デジタルメディアにおけるジェンダーの表象や言説に関して、3名の研究者から話題提供をしていただきます。第一に、メディア文化と性差別・性暴力の問題、第二に、第三・四波フェミニズムとポピュラー・ミソジニー、第三に、AIロボットのジェンダー表象についてお話を伺い、デジタルメディアの時代特有の課題は何であるのかを整理し、議論していく予定です。


第二部 モデレーター

藤田 結子(ふじた・ゆいこ)
東京大学大学院情報学環 准教授/MeDiメンバー
コロンビア大学で修士号(社会学)、ロンドン大学で博士号(コミュニケーション)を取得。明治大学等を経て2023年より東京大学大学院情報学環准教授。著書に『文化移民ー越境する日本の若者とメディア』(新曜社、2008)、Cultural Migrants from Japan (Rowman & Littlefield, 2009)、『働く母親と階層化』(共著、勁草書房、2022)他。


板津 木綿子(いたつ・ゆうこ)
東京大学大学院情報学環 教授/B’AI Global Forumのディレクター
デジタルメディア技術と社会の接点、日常生活の営みにおけるメディア、レジャーと権力との関係について文化史社会史観点から研究。とりわけ社会的マイノリティの包摂、メディアの人種・エスニシティ表象など文化政治が研究テーマ。余暇活動の中で使われる人工知能の活用によって起こりうる排除や差別、そして同技術により可能となる包摂についても関心を持っている。フルブライト奨学生として米国南カリフォルニア大学に留学し、歴史学の博士号取得。2022年夏よりWomen in AI Asia Pacific Chapter Advisory Boardに就任。


李美淑(い・みすく)
大妻女子大学文学部コミュニケーション文化学科 准教授/MeDiメンバー
社会情報学博士。他者との「境界」がどのように(再)構築、強化されるのか、一方で、どのように「境界」を越え、他者との「連帯」が志向されるのかを、メディア、ジャーナリズム研究および歴史社会学的なアプローチで考察している。米ハーバード・イェンチン研究所訪問研究員(2012-2013)、東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム」特任助教(2014-2017)、立教大学グローバル・リベラルアーツ・プログラム運営センター助教(2018-2021)、東京大学大学院学際情報学府准教授(2022)を経て、現職。


河野 真太郎(こうの・しんたろう)
専修大学国際コミュニケーション学部 教授
専門は英文学と文化研究。著書に『新しい声を聞くぼくたち』(講談社)、『この自由な世界と私たちの帰る場所』(青土社)、『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫)など。訳書にアンジェラ・マクロビー『 フェミニズムとレジリエンスの政治』(共訳、青土社)、ウェンディ・ブラウン『新自由主義の廃墟で』(人文書院) など多数。



◎ 報告「MeDi活動の振り返りと今後の課題」

小島 慶子(こじま・けいこ)
エッセイスト/MeDiメンバー

東京大学大学院情報学環客員研究員。昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員。学習院大学法学部政治学科卒業後、TBSに入社、アナウンス職として15年間勤務ののち独立。現在は東京と、家族の暮らすオーストラリア・パースの2拠点生活。日本国内では女性のキャリアやワークライフバランス、ジェンダーに関する講演、執筆およびメディア出演などの活動も数多く行う。第36回ギャラクシーDJパーソナリティ賞受賞。連載:『AERA』『日経ARIA』『VERY』他多数。著書『解縛(げばく)』『るるらいらい~日豪往復出稼ぎ日記』、小説『ホライズン』他多数。    

                    

治部 れんげ(じぶ・れんげ)
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授/MeDiメンバー

日経BP社にて経済記者を16年間務める。ミシガン大学フルブライト客員研究員(2006-07年)などを経て2021年4月より現職。内閣府男女共同参画計画実行・監視専門調査会委員、東京都男女平等参画審議会委員、豊島区男女共同参画推進協議会会長など。一橋大学法学部卒、同大学経営学修士課程修了。
著書に『稼ぐ妻 育てる夫:夫婦の戦略的役割交換』(勁草書房)、『炎上しない企業情報発信:ジェンダーはビジネスの新教養である』(日本経済新聞出版社)、『「男女格差後進国」の衝撃』(小学館)、『ジェンダーで見るヒットドラマ―韓国、日本、アメリカ、欧州』(光文社)、『きめつけないで! 「女らしさ」「男らしさ」:みんなを自由にするジェンダー平等』1~3巻(汐文社)等。


◎ 総括

田中 東子(たなか・とうこ)
東京大学大学院情報学環教授/MeDiメンバー

政治学博士。専門分野はメディア文化論、ジェンダー研究、カルチュラル・スタディーズ。1972年横浜市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科後期博士課程単位取得退学後、早稲田大学教育学部助手および助教、十文字学園女子大学准教授、大妻女子大学文学部教授を経て、2022年より現職。第三波フェミニズムやポピュラー・フェミニズムの観点から、メディア文化における女性たちの実践について調査と研究を進めている。著書に『メディア文化とジェンダーの政治学-第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社、2012年)、編著や共著に『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(共編著、ナカニシヤ出版、2017年)、『私たちの「戦う姫、働く少女」』(共著、堀之内出版、2019年)等。

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